まず「既存のアプリで確認・試験したい」のか「自分のプログラムに通信機能を組み込みたい」のかを決めると、必要なツールを絞れます。ライブラリは、PLCの通信方式とプログラムを動かす環境の両方に合わせて選びます。
| やりたいこと | 候補 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| WindowsでPLCの値を確認する | PLC Scope | デバイス範囲を監視し、接続設定と読み出した値を確認する。 |
| 実設備なしでPLCのPID制御を試す | PID Process Simulator | 温度・液面・流量などの応答を模擬し、トレンドで制御の動きを確認する。 |
| データ収集スクリプトを作る | Pythonライブラリ | PLCから読み出した値を、自作スクリプトで時刻とともにCSVへ保存する。 |
| Windowsアプリに通信を組み込む | .NETライブラリ | C#で作成する監視画面や常駐サービスからPLCに接続する。 |
| 既存のフローにPLCデータを追加する | Node-REDノード | 読み出しノードを既存の表示・記録フローにつなぐ。 |
| 組み込み機器や常駐処理で使う | C++・Rustライブラリ | 対応するボードやOS、通信方式を確認してファームウェアや常駐プログラムに組み込む。 |
| Factory I/Oと実機PLCを連携する | SLMP / Host Link Gateway | Factory I/OのModbus TCP/IP ClientとPLCの間をWindowsゲートウェイで中継する。 |
通信方式は、三菱MELSECのEthernet通信ならSLMP、KEYENCE KVならHost Link、JTEKT TOYOPUCならComputerLinkが候補です。MELSECのシリアル通信にはMCプロトコル用のC++実装があります。対応機種・通信設定・言語ごとの対応範囲は、それぞれのドキュメントで確認してください。
Windows PCからPLCの値を記録する場合は、最初にPLC Scopeで接続先とデバイスの値を確認します。次に、同じ通信方式に対応するPythonライブラリのサンプルで読み出しを確認し、時刻と値をCSVへ保存する処理を追加します。収集間隔やデバイス数は実際の応答時間を測りながら調整します。
PLC Scopeは接続確認に使うアプリ、Pythonライブラリは収集処理を作るための部品です。アプリケーションの紹介(英語)と、下記の各リポジトリから用途に合うものを選べます。
Python・C#(.NET)・C++・Rust・Node-RED で使えるPLC通信ライブラリ。自動化スクリプトやWindowsアプリからPLCと直接通信できます。
自作PLC通信ライブラリのドキュメント・対応プロトコル・使い方をまとめたサイトです。
Mitsubishi MELSEC iQ-R/Q シリーズ向け高性能・厳密型 Python クライアント。
Node-RED から Mitsubishi MELSEC iQ-R/Q シリーズへ SLMP 通信できるノード。
Mitsubishi MELSEC 向けの非同期 Rust SLMP クライアント。Binary 3E/4E の TCP/UDP 通信に対応。
RS-232C/RS-485 経由の MELSEC MC プロトコル通信に対応した C++ ライブラリ。MCUファームウェアやホスト側ツールで利用可能。
KEYENCE KV シリーズ用 .NET 9.0 クライアント。C# から簡単にKV通信が可能。
Node-RED から KEYENCE KV シリーズへ Host Link 通信できるノード。
KEYENCE KV シリーズ向けの非同期 Rust Host Link クライアント。TCP/UDP 通信と型付き read/write に対応。
TOYOPUCの対応機種・PLC設定・ライブラリの導入手順(英語)
Factory I/O の Modbus TCP/IP Client と、MELSEC SLMP または KEYENCE Host Link 対応PLCを中継する Windows ゲートウェイ。
リアルタイム監視、データ分析、PLC通信・PID制御の試験やシーケンス制御の練習に使えるツール群。
MELSEC SLMP・KEYENCE Host Link・TOYOPUC Computer Link に対応した Windows PLC 監視・デバイス書込ツール。
シーケンス制御作業の実技練習用に、作業盤を3Dで再現したWindowsアプリ。配線やスイッチ操作を練習し、実機PLC・シミュレータと通信して自作ラダーで動きを確認できます。
実機PLCなしでSLMP通信を試験できるWindowsアプリ。TCP・UDP、3E・4E、バイナリ・ASCII形式に対応し、デバイスメモリ・通信電文の確認や異常応答の注入ができます。
実設備なしでPLCのPID制御を試せるWindowsアプリ。PLCから操作量(MV)を受け取り、温度・液面・流量などの応答を計算してプロセス値(PV)を返します。ダミーPLCだけでも試せます。
Sysmac Studio の XML バックアップファイルを読み込み、変数一覧を見やすく表示・分析できるビューアー。
Sysmac Studio の Data Trace CSV ファイルを読み込み、グラフ表示・分析が可能なビューアー。
FA業務・日常の開発作業を効率化するWindowsデスクトップアプリ。
画面外や極小サイズになったウィンドウを見える位置・サイズへ戻すWindows 11用アプリ。ウィンドウ一覧やショートカット、トレイから操作でき、新しいウィンドウの表示先も指定できます。
複数のネットワーク構成(IPアドレス等)を保存し、ワンクリックで切り替えできるWindowsデスクトップアプリ。現場ごとに異なるネットワーク環境への接続を効率化します。